弊社は、VTuber(バーチャルYouTuber)、いわゆる、YouTubeなどの動画サイトで配信する、バーチャルキャラクターのコンテンツ作成を事業としております。
今まではVTuberでよくある、Live2Dという、平面の絵のキャラクターを動かす技術がメインでしたが、3Dモデルのバーチャルキャラクターのコンテンツ作成に注力したいと考え、3Dモデルを動かすための技術、モーションキャプチャーの開発に取り組みました。
モーションキャプチャーとは、人体の位置と動きを3次元で測定し、データ化することで、人間の動作をキャラクターが再現できるようになる技術です。
モーションキャプチャーには、演者の身体にセンサーを取り付けてデータ化するタイプと、光学式モーションキャプチャーという大きなスタジオに、20台以上のカメラを設置し、白いマーカーが付いたスーツを着た演者の動きをデータ化するタイプがあります。いずれのタイプも、機材の準備やスタジオを借る手間、コストがかかるため、なかなか普及していません。
弊社が開発したのは、設備やコスト面でVTuberに負担がかからない技術を目指した、「簡易モーションキャプチャー」です。
これは、深度カメラを使い演者は着の身着のままで、3Dモーションキャプチャーができるというものです。つまり、誰でも簡単にバーチャルキャラクターになることができます。
特徴は、実写とインタラクティブを合成させることができることです。バーチャルキャラクターだけが3Dで動くのではなく、簡易モーションキャプチャーの技術をベースに、AR技術と組み合わせ、実写の映像の中にバーチャルキャラクターを登場させ、バーチャルキャラクターが実写環境とインタラクションできることを可能にしました。
演者が、池袋にある弊社のスタジオに来て頂く、あるいは機材をレンタルして頂くことで利用できます。費用は、最も安いランクで1時間 1万5000円からスタートできます。他にも様々なランクのサービス、ソリューション、あるいはお客様のニーズに合わせて個別に対応できます。また、バーチャルキャラクターは演者が用意する場合が多いですが、弊社で制作することも可能です。キャラクターのイメージがあれば、それを3Dモデル化しますし、なければゼロから制作します。
ものづくり補助金は、機材の導入と、簡易モーションキャプチャーの開発、キャラクター制作で活用させて頂きました。
弊社は一貫してバーチャルとリアルの融合を目指してきました。
VTuberは認知度が上がり、メタバース以降注目されてきました。しかし、まだなかなか触れることが少ないコンテンツであり、技術です。それは、バーチャルキャラクターの活動の幅が、やはり技術の制限でリアルなところに展開できないということであり、そこが課題だと考えていました。
VTuberがインタラクティブな活動ができる技術を開発することで、バーチャルキャラクターの活動の場を作り、かつ、できることを増やす。リアルとのインタラクションを可能とすることで、多くの方に身近なコンテンツとして、バーチャルコンテンツを新しい形でお届けできると考えています。
VTuber制作を請け負う会社はいろいろとありますが、弊社はコスパが良く、負担が少ないことに優位性があると考えています。また、バーチャルとリアルを融合しているソリューションはまだ、ありません。また、特許の出願もしています。
VTuberがリアルな場面に出ようとすると、グリーンバックで撮影し、後付けで合成をするしかありませんでした。弊社の「簡易モーションキャプチャー」によって、リアルタイムで実写の中で動き、物を持ったり、実際の人物と物を交換したりすることができるようになります。例えば、ゲストを呼んでコラボするとき、方やバーチャルキャラクターで、方は人間ということも容易になります。
また、VTuberが、グッズを販売したいとき、手に持つことができないため、ワイプで出すしかありませんでしたが、生配信しながら、実際にグッズを手に持って「このグッズかわいいでしょ」と訴求ができます。これは、ファンに刺さると思いますし、VTuberに商品を紹介して欲しいという企業からの案件も取りやすくなります。そのため、マネタイズや訴求力の強化に繋がると思います。
あと、リアルでできることが増えると、VTuberが得意なことをより強調することができると思います。例えばカードゲームが得意なら、VTuberが実際にカードで遊ぶことができますし、料理をして見せることもできます。今までできないという制限を取り外すことで、特技を広げ、ファンがつきやすくなるメリットがあると思います。
地方創生として、現地に観光客を呼びたい、あるいは特産品を販売したいとき、VTuberを活用することができます。
また、地方にはご当地のゆるキャラがいて、ゆるキャラをぬいぐるみにしていますが、ぬいぐるみを動かすのは大変です。弊社の「簡易モーションキャプチャー」は、一定条件はあるものの、ロケは可能です。バーチャルゆるキャラを作り、実際の観光地で動かせば、新しいPRになると思います。
地方のゆるキャラだけでなく、企業では様々なキャラクターを展開しているので、そんな企業のキャラクターを動かすなども可能です。
VTuberを活用して、面白い企画を考えたい、新しい表現でバズりたいといった個人・企業。あるいはバーチャルキャラクターを事業として検討したい、新しい表現を模索している企業にソリューションを提供します。
メーカーや販売会社、広告代理店、あるいはライブコマース事業主、コンテンツを作成するメディア。様々な分野で幅広く活用して頂ける技術だと考えています。
また、弊社ではVTuberのプロダクションも運営しており、5体のVTuberが所属しています。企業で、バーチャルキャラクターを事業としたいが、演者がいないといったこともサポートできます。
VTuber市場は拡大しており、VTuberトップの企業2社が上場し、時価総額がテレビ局を超えて話題となりました。今後の発展が注目されているコンテンツです。
VTuberは、新興メディアでしたが、現在は芸能事務所がVTuber事業に乗り出すなど、一般にも浸透し始めている、といった状況です。
世界的なVTuber市場は、2023年で約4000億円。年の平均成長率が35%くらいなので、このまま成長すると単純計算した場合、2030年に約4兆円の市場になると見込まれています。
当然、弊社は約4兆円の市場を取りに行きます。もちろん、「簡易モーションキャプチャー」は継続して進化させて行きますし、アプリなど、一般に提供できるようなサービスへと発展させたいとも考えています。さらに、弊社の新しい技術によって、3Dモデルの需要が高まって行くものと予想していることから、3Dモデルをもっと簡単に作れるサービスも開発したいと考えています。
私は5歳の頃に来日し、13歳まで日本で過ごし、日本で教育を受けました。その後、中国に戻り、大学でITを専攻した後、日本の大学院に入学して、メディアデザインを学びました。そこで日本のアニメコンテンツに関わり、一時期アニメ関係の仕事もさせて頂いたことがあります。その頃、VTuberが登場し、私は運よく、技術に触れる機会があったことから、2019年にムジュウリョクを設立しました。
VTuberというコンテンツは、世界の壁を突破しやすいというメリットがあります。弊社は、企画から制作、技術開発まで、全て可能です。少しでも新しい表現、新しい技術、VTuberにご興味がありましたらぜひ、ご相談頂ければと思います。
バーチャル上で活動するには、様々なハードルがあり、できることの範囲にも制限があります。
また、一般の方々はバーチャルコンテンツに触れづらいというハードルがあります。
いかにして、ハードルを下げ、バーチャルを我々の生活に近づけるかが課題だと考えていました。今まで難しかった表現を可能にすることを目指して開発をしてきました。
VTuberには、顔出ししたくないからVTuberをやっているという人もいますが、自分が理想とするキャラクターになりたい、逆に自分とは違うキャラクターになりたいという人もたくさんいます。自分のキャラクターを通して、自分の世界観や価値観を発信することによって、その世界観、価値観に共感する人とコミュニティを作ることができます。
また、容姿、身体的な制約があるからという人もいます。VTuberなら、容姿、身体的な制約を取っ払うことができます。
そういった意味では弊社の「簡易モーションキャプチャー」は、才能を持っている人が活躍する機会を提供できるソリューションだと言えます。
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