弊社が開発した、「ジャパニーズクラフトジン赤鳥居」は、100%地元・佐賀県のボタニカルを使った、佐賀県の酒蔵が造るジンです。
「ジャパニーズクラフトジン赤鳥居」の名は、酒蔵からほど近い、日本三大稲荷の一つである祐徳稲荷神社の、一の鳥居として1933年に造られた赤鳥居に由来します。しかし、鳥居は老朽化のため、2007年に解体され、現在はありません。赤鳥居は日本で最大クラスの鳥居でしたし、私にとって親しみのあるものでした。その赤鳥居を復活させたいという想いと、そこにあったということを皆に知って欲しいとの想いから、「ジャパニーズクラフトジン赤鳥居」という名前をつけさせてもらいました。
日本の酒蔵が、既存の伝統産業の日本酒、焼酎に加えて海外で生まれたジンにチャレンジする。日本の酒蔵が、日本らしさを込めたジンを造るのは、意義があると考え取り組みました。
ただし、ジンを作るには蒸留器と濾過器が必要です。弊社では焼酎を作っていることから蒸留器はあります。しかし、ジン専用の濾過器はありません。酒造では使わない設備だからです。余計な油分を濾過して、余計な雑味を取り、綺麗な味にするために濾過器は必要不可欠です。そのため濾過器の購入に、ものづくり補助金を活用させて頂きました。
海外の方々にジャパニーズクラフトジンを知ってもらうことで、メイドインジャパンをアピールできると考えています。また、「ジャパニーズクラフトジン赤鳥居」の由来である、祐徳稲荷神社の赤鳥居を復活させるための寄付活動も考えています。
なにより、「ジャパニーズクラフトジン赤鳥居」を飲むことで、癒されてもらいたい、ひと時の安らぎを味わって頂きたいと思っています。そして、「ジャパニーズクラフトジン赤鳥居」によって、日本酒メーカーの技術の高さを再確認して頂けると考えています。
ジンを競合とすると、海外産は豊富ですし、日本でも大手メーカーがジンを打ち出しています。しかし、弊社は独自性があると考えています。赤鳥居シリーズのスペシャルとして日本酒メーカーが作る日本酒ベースのジンは存在しないからです。
「ジャパニーズクラフトジン赤鳥居」は、2種類を用意しています。一つは、気軽に飲める「ジャパニーズクラフトジン赤鳥居 オリジナル」。
ジュニパーベリー、杉の木、柑橘類など、5種類の原料を使用し、爽やかな柑橘の香りとほのかに感じる杉の香りをお楽しみいただけます。
もう一つは、ギフトに最適な「ジャパニーズクラフトジン赤鳥居 プレミアム」。
オリジナルの5種類の原料に加え、山椒、わさび、のり、牡蠣など和のエッセンスをメインに11種類の原料を調和させた神秘的な日本の味わいを表現しています。原料となる水には多良岳山系の天然水を使用しています。大自然に恵まれ長年かけて地下水に浄化された伏流水は円やかで美味しく、かかせない素材の一つとなっています。
「ジャパニーズクラフトジン赤鳥居 オリジナル」は家で気軽に、「ジャパニーズクラフトジン赤鳥居 プレミアム」は記念日だとか贈答用、お祝いの時に飲んで欲しいと思っています。
「ジャパニーズクラフトジン赤鳥居 オリジナル」は、すっきり爽やかな味。「ジャパニーズクラフトジン赤鳥居 プレミアム」はコクのある深い味わい。飲むシーンでなく、味で選んで頂いても良いと思います。
製造でのこだわりは、ボタニカルをエレメント別に分けて浸漬させ、それぞれを蒸留することにより、各ボタニカルの特徴を最大限に引き出していることです。蒸留後に独自の配合でブレンドすることで、独創的なフレーバーと複雑な味わいのジンが誕生しました。
開発では、いろいろ試行錯誤したことで半年ぐらいかかりました。
海では牡蠣や貝、海苔。牡蠣は実を使うと味が強くなり過ぎたので、牡蠣の殻を漬け込み、海の磯の香りを出しました。山はワサビ、キュウリ、山椒もチャレンジしました。他にも佐賀県名産の嬉野茶、レモンとオレンジのピール。レモン、オレンジは、皮を使ったり実を使ったりといろいろなパターンで試してみました。あと、ジャパニーズをしっかり出すために、佐賀県の杉の木を使い、杉の香りが軽く出るように仕上げました。
杉の木を使うことで、神秘的な日本のアジアを表現しています。ボトルに「光武」というプレートがぶら下がっていますが、それは杉の木で出来ています。箱を開けると、ふわっと杉の木の香りが漂います。
百貨店さんや酒の専門店さん、通販会社さんと知り合いになりたいと考えています。様々なバイヤーさんに知って頂き、様々なところで扱って頂きたいと思います。
「ジャパニーズクラフトジン赤鳥居」は限定生産の幻のジンでもありませんし、弊社の「魔界への誘い」は、北海道から沖縄まで物流拠点があることから、「ジャパニーズクラフトジン赤鳥居」も問題なく、出荷可能です。
中小企業 新ものづくり・新サービス展では「ジャパニーズクラフトジン赤鳥居」はもちろん、日本酒ベースの独自の製法での純米酒したての「癒しの梅酒」なども試飲して頂く予定です。
日本酒ベースのジンを作り始めています。通常は、焼酎系のアルコール度数の高い蒸留酒を使ってジンを作るのですが、そうではなく、日本酒ベースでジンを作ります。日本酒蔵が作ったジンだとはっきりと分かるように、「酒ジン」というパッケージの赤鳥居を出します。
それと、ワインとかウイスキーによく使うホワイトオークの樽に詰め、3年寝かせた長期熟成のジンを日本発で作ります。今までスピリッツは、透明しか許可されなかったのですが、去年、2023年12月から色規制がなくなりました。ジンをオーク樽に入れてウイスキーのように色をつけるのは、日本初と思います。
その樽のオーナー制度を募集する計画を立てており、10月くらいにはプレスリリースを出す予定です。
また、「ジャパニーズクラフトジン赤鳥居」を広めるため、海外に輸出を始めています。輸出の依頼は多く、少なくとも5か国くらいは展開します。
他にも、大手の通販会社さんオリジナルの「ジャパニーズクラフトジン赤鳥居」を作ったり、アニメとコラボした「ジャパニーズクラフトジン赤鳥居」のオファーを頂いたりと、OEM系の計画も進んでいます。
弊社の創業は1688年、元禄元年です。当時、佐賀県を統治していた鍋島藩は佐賀県の特産品を作り、他の地域に売ることを推奨していました。光武家は地主として稲作を営んでいましたが、米をそのまま売るのではなく、付加価値を付けるため、酒造を始めたのがルーツです。
現在は、企業理念に「酒造りは人づくり」を掲げ、「伝統の中からの革新」を合言葉に時流を的確につかみ、昔からの酒造りの伝統は守りながらも、一つ一つの製品の品質向上に、絶え間ない努力を続けています。
清酒「光武」や、芋焼酎「魔界への誘い」を製造販売しています。特に人気なのが、「魔界への誘い」です。芋焼酎本来の味を残しつつも、キレがいい。昔ながらの味というよりも、現代ふうの芋焼酎です。
弊社ではコラボ商品にも力を入れており、「サラリーマン金太郎」や「孤独のグルメ」、「マジンガーZ」、「デビルマン」などとコラボしてきました。特に評判が良かったのが、「北斗の拳」で、発売当初の1年間は2~3か月待ちになりました。こうした取り組みに積極的なのは、若い人たちに光武酒造場の名を知って欲しいと考えているからです。
もちろん、味にもこだわっていて、モンドセレクションや全米日本酒歓評会などで、数多くの賞を頂いています。
日本酒メーカーの課題として、人口減少に比例して日本酒の消費が落ちているということがあります。日本酒はアルコール全体の3~4%しか需要はありません。
私は、光武酒造場の14代目にあたります。小学生の頃には「俺が継ぐんだ」と決めていました。昔ながらの伝統であるお酒を残しつつ、若い人たちも飲んでくれるような日本酒を作ることは、14代目である私の使命です。
現在、日本酒と焼酎をメインとしていますが、第3の柱を作りたかったということがありました。その第3の柱に何が良いかと考えたとき、私自身がジンが好きだったことから、ジンに取り組もうと考えました。その背景に世界的なジンブームが起きていた、ということもあります。私にとって、「ジャパニーズクラフトジン赤鳥居」は、未来のための挑戦だと言えます。
おかげさまで「ジャパニーズクラフトジン赤鳥居」は、酒屋、スーパー、百貨店はもちろん、インバウンド向けとして空港の免税店でも販売して頂いています。出荷を開始してから数年が経っていますが、徐々にお客様からのリピートや、新規取引のお話が入ってきています。確実に3本目の柱になりつつある状態です。
今、積極的に展開しているのはバーです。おかげさまでジントニックに合うとか、ロックでも良いとか、そういう評判は頂いています。ジャパニーズクラフトジンを楽しむ方たちが増えてきているので、その中の一つとして楽しんで頂いているようです。あと、海外のお客様から「日本のジンはうまい」と言って頂いています。際立った味ではなく、まろやかでしっかりしている。やはり、海外のバーで扱って頂いており、「日本で作ったジンは質が良く、和食に合う」と好評を頂いています。
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