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非常時、塩水から発電し電気を利用できる蓄電池
「MAGRIN700」

株式会社ネイス(東京都・文京区)
大原利雄

災害時、電力復旧までの72時間で電力を提供

補助事業の成果の製品・サービス・技術等について教えてください。

弊社が扱っている商品は、マグネシウム電池とリチウム電池をハイブリッドさせた非常用発電装置です。マグネシウム板に塩水を注入すると発電することを利用しています。

マグネシウム板は国外から仕入れていたのですが、マグネシウム板の製作を内製化するための機械、高性能の電子顕微鏡を購入するためにものづくり補助金を活用しました。

内製化はコスト削減や納期の短縮という目的もありましたが、最大の要因は新型コロナウイルス感染症の影響です。国外から安定して輸入できなくなったことが大きな理由でした。

 

具体的にはどのような製品なのでしょうか?

開発した「MAGRIN700」は、非常時、塩水から発電した電気を利用できる蓄電池です。
試作品までは完成していたのですが、ものづくり補助金によって完全に内製化できたことで、2021年5月から量産体制を取ることができました。

開発した背景には、総務省が災害時の混乱や危険から被災者を守るため、電力復旧までの72時間を現地電力でつなぐことは必須であるとの指針を発表したことがあります。それをクリアできる充電器や蓄電器はありません。

72時間の発電はリチウムなら可能ですが、実現しようとすると高額になってしまいます。マグネシウムは安価ですが、電圧や負荷変動に弱い。「MAGRIN700」は、電圧電流がかかるスタート時はリチウムを使い、リチウムの残量が減ったら塩水をポンプアップさせてマグネシウムセル内に入れるマグネシウムから発電した電気をリチウム電池に充電し、リチウム電池からアウトプットさせます。このことでマグネシウムからリチウム電池に一定電圧で充電し続けることにより負荷変動に対応することができます。総額で97万円です。

それは世の中にどう役に立つとお考えですか?

災害時、電力インフラの停止は、照明、通信、医療機器、放送受信といった最も基本的な生命線を脅かします。
「MAGRIN700」は、被災者から求められている電気の提供を可能にした全く新しい非常用電源装置です。災害時に皆さんが困るのは、携帯電話の充電と明りです。「MAGRIN700」は150Wを72時間連続で発電できます。携帯は1台が約57Wです。大量の携帯電話が一度に充電できます。

「MAGRIN700」のコンセプトは、災害時に携帯電話などから情報が取れて、最低限の明かりや空調を取ることです。

競合と比べて優位性は何でしょうか?

よくある発電機は、ガソリンや軽油を使って発電するものです。音も大きく、CO2もたくさん出します。「MAGRIN700」は塩水から発電するので音もCO2も出ません。そのため、夜間や室内でも使えるのが大きな特徴です。

開発ではリチウムとマグネシウムの組み合わせについては特許を出願中です。
また、操作方法は簡単でスタートボタンを押せばすぐに使えるのも優位性だと考えています。

災害用品に強い代理店などとマッチングしたい

どのような使用シーンをお考えですか?

避難場所や集合施設・公共施設を考えています。個人よりも企業や地方自治体での活用を想定しています。その他、医療福祉関係でも使用していただけます。
「MAGRIN700」は連結して使用することができます。必要な電力に合わせて台数を増やせます。

どのような場所・人に使ってもらいたいとお考えですか?

ある航空会社様や宿泊施設・ビル管理会社等から、室内で使える音のしない発電機を求めて弊社にお問い合わせをいただいたことがあります。
電気が途絶えることでの経済的損失は計り知れないものがあります。過去、台風の影響で、関西空港の連絡橋にタンカーなどが衝突した事故がありました。関西空港は大停電になりました。関西空港は地下に非常用発電機があったのですが、海水が入ったため使えなくなりました。管制塔の電気が付かなくて飛行機を下ろすことができなくなりました。1日の経済的損失が約3億円だったそうです。

同様に、電気がストップすることで経済的損失を被る企業さんは多くあると思います。

どのようなバイヤーとマッチングしたいですか?

防災等の商品を取り扱いをしていて代理店活動をしていただける会社、医療福祉関係や環境系に強い商社や販売店とつながりたいと考えています。

今後の展望を教えてください。

年間で約200台は販売したいと考えています。
リチウム電池は100%使い切ると駄目になります。MAGRIN700」の700700Wまでの出力に耐えられるという意味です。兄弟商品で1500というのも作っています。同様にバリエーションを展開することも考えています。また、オーダーメイドでご要望に対応することもできます。

安心安全に暮らせることを目指して

御社の概要や特徴、事業内容を教えてください。

弊社はSDGs推進企業としてエネルギー問題に取り組んでいる企業です。非常用電源装置「MAGRIN」の他にも、新世代型全自動廃棄物処理を用いたバイオマス燃料生成プラント「ReGar」も手掛けています。

こちらは、ゴミから水と油、ガス、炭化物、鉱物に分離できる装置です。この装置はプラントなので、炉の中に高圧で高温の水蒸気を入れることにより、分離分解します。プラスチックゴミを入れると水と油とLPガスと重油と炭化物を取り出すことができます。CO2が出ず、匂いもほぼありません。とても注目されている商品です。

どのような背景・目的で本事業に取り組んだのですか?

自然災害で多くの人が困っています。みんなが安心安全に暮らしていけることを目指しています。
人は忘れやすいものです。災害はいつ起こるか分かりません。いざという時のために備えは大事だと考えています。

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出展情報

Data

出展ゾーン
環境・建設・エネルギー
補助事業実施年度
令和元年度・令和2年度
出展物の名称
非常時、塩水から発電し電気を利用できる蓄電池
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企業プロフィール

Profile

社名
株式会社ネイス
代表者
山田胤基
本社所在地
〒112-0004 東京都文京区後楽2-3-10白王ビル7階
TEL/FAX
03-3830-0665/03-3830-0667
ホームページ
https://nei-s.co.jp/
従業員数
8,905万円

お問い合わせ

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来場者の方/取材申込
/その他:運営事務局
所在地
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(土・日・祝日を除く)
E-mail
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